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2015 統一地方選挙

なぜ解散総選挙するのか、目的・理由は?日程はいつ?解散総選挙の費用、税金、メリットは?各政党の予想獲得数は?

AIIB不参加は当然。麻生財務相の発言に支持が集まる。

今、注目されているAIIB(アジアインフラ投資銀行)。
この銀行への参加の是非が、経済の専門家や評論家の間で議論されています。


現時点での日本の立場は「参加見送り」。

決して「不参加」を決定したわけではないというところが微妙なところですが、ヨーロッパの国々が次々に参加しているからといって、勢いで参加しないところに慎重さを見てとれます。


麻生太郎財務相は4月9日の記者会見で、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に関し、現段階での参加を見送った理由を説明しました。


AIIBによる不透明な融資審査基準や過剰融資が懸念材料

麻生財務相は、日露戦争で戦時公債を発行した時のことを例に挙げ

「(日本は)1日も遅れず、1銭たりとも約定を違えず全額を返済した。しかし、今は世界で借りたお金を約定通り返さない方が多い


AIIBの設立の目的は様々言われていますが、結局は中国の利益になる方向性に進むと指摘する専門家が多くいます。また、他の国々と比べ日本が参加した場合、AIIB設立当初の出資金は最低でも1000億円と試算されている


「AIIB参加国は最終的にいくつになるのか知らないが、出資額の総額も中身もわからないので、今の段階で考えているわけではない。(中略)やることは1つなんですよ。お金を貸すというのは、返ってこないお金は貸せない。」

「(インフラ整備の)ニーズがあるというのはわかる。

米国が世界銀行日本がアジア開発銀行(ADB)ヨーロッパが国際通貨基金(IMF)は責任を持ってやっている。

ところが、日本は1905年、日露戦争をやるにあたって戦時公債を発行した。1000万ポンド。日本は1日も遅れず、1銭たりとも約定を違えず全額を返済した。名も知れぬ東洋の小さな黄色人種にお金を貸した英国もすごかったんだろうが、1銭たりとも、1日も約定を違えずきちんと払った。今日、世界で他国の外貨でカネを借りて返済が滞ったことが1回もない国が日本以外にあるならば教えてくれ。ぜひ俺はそれを知りたい。他の国の中央銀行総裁も知らない」


麻生財務相の話はどんどんエンジンがかかってくる。

 「だから、お金というのは貸したら返ってくるもんだと日本の人は思っているんだ。子供の時からしつけられてきたんだから。

しかし、今、借りたお金を返さないのは多いんじゃないの?

世界で借りたお金を約定通り返さない国の方が多い。何が言いたいかというと、もう1個(国際金融機関を)増やすんだぜ。きちんと審査をして(既存の国際金融機関の)3行で足しても400億円か500億円かといっているときに、いきなり後ろから来て、みんな貸さないの? じゃあ俺(AIIB)が貸してやるよと、300億円、400億円を貸しますと言ってなったとするよ。

その時、この後からきた300億円は前から貸している3行の400億円に乗っかった。返済が始まり、400億円のお金は計画通りに返ってくるんだけど、後からきた300億円は全然、融資計画ができていないから、その分は返せませんでしたと。そうなったとき、まずは3行の400億円は優先的に返してくれるかと。国内だったら、まだやれるだろう。しかし、海外相手にそれができるか。700億円が全部焦げ付き、お返しできるお金は300億円だけです、といわれたら、間違いなく被害が出る。こっちは税金を預かっているわけだから。

ちゃんと審査やら、何やらは参加する国で決めましょうねと。どういう理事会の構成ですか、審査はどこで、誰がやるんですかと。最初から俺たちはこれしか言っていない。だから(中国側は)返事を下さいと。

3月31日というのは、こっちが出した提案を聞かない限りは俺たちは答えようがない。何の返事もないなら、こっちもしようがないと言っているだけだ。AIIBの話というのは、次は(参加判断の期限が)6月だとか報道されているが、どうして6月なのかさっぱり知らない。日本はなぜ参加しないのかと色々な人が言ってくるが、面倒くさくていちいち説明しないといけないので、飽きるくらい同じ話をしている」

メディアでは、「世界の国々が参加しているから参加せよ」「ビジネスの現場では参加を望んでいる」と報じているが、麻生財務相の発言は筋が通っており、これらの無責任発言を一蹴するものになった。


このAIIBに関する麻生財務相の発言に対して、多くの反響がありました。















ここまで、麻生財務相の発言を中心に見てきましたが、実際、これが民主党政権時代だったらどうなっていたんでしょうか。

安倍首相-菅官房長官-麻生財務相、というのは本当にラッキーだったのかもしれません。財務相の言いなりにしかなれなかった民主党時代、中国・韓国の主張をそのまま丸呑みしてしまう民主党時代・・・。

政権交代していなかったらと思うとゾッとします。

しかし、です。

現時点でも、福田・元首相や二階総務大臣などが中国に寄った発言を繰り返しており、自民党政権だからまったく心配ない、とまでは言えそうにありません。


そして、メディアによる無責任な「AIIB参加論」も大きな心配の種です。


日本のAIIB不参加で困るのは、実は中国であるという現実

メディアではAIIBの創設メンバーにならないことによる日本の不利益ばかり強調しますが、実のところ日本(とアメリカ)の不参加で困るのは中国です。

オバマ大統領の影響力の低下で、ヨーロッパ諸国は参加を表明しましたが、日本とアメリカの参加なしでは思うような成果を上げることはできません。それはなぜか。


経済のスペシャリスト、高橋洋一氏は次のように解説しています。

「日米の参加なしでは、AIIBはトリプルAを取得するのは難しく、融資案件でADBに勝てない。資金調達コストが高くなり、中国の持ち出し分が増えることになる」とみる。

事実、ADBの格付けは最高位のトリプルAのため、低い利回りで資金を集めることができます。


また、格付けの面以外にも、資金面で不安要素があるようだ。

 「中国は、3兆8000億ドル(約455兆円)もの外貨準備があるとされるが、2020年までに2兆ドル(約240兆円)もの外貨が流出すると予測されており、基盤はきわめて脆弱(ぜいじゃく)だ。AIIB創設にあたり、日本の参加を執拗(しつよう)に求めたのも、大量の外貨流出リスクを、日本の加盟で補う戦略ではないか」
(週刊東洋経済元編集長・勝又壽良氏)

さらに、AIIBの内情に関して詳しい情報が書かれている以下の記事は必見。
「親中派メディアの無知露わ「AIIB報道」 融資どころではない中国事情」:イザ!

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